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2006年01月26日

カカオマスポリフェノール?

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カカオマスポリフェノールとは
 
チョコレートのほのかな苦味のもとカカオマスポリフェノールは、活性酸素※1の害から体を守ってくれる物質として注目を浴びています。
ポリフェノールはおもに植物に含まれていて、共通の構造を持つ化合物のグループをひとまとめにした呼び方。
とくにカカオ豆に含まれているものを、「カカオマスポリフェノール」とか頭文字を取って「CMP」と言います。
カカオマスポリフェノールを細かく調べてみると、カテキン、エピカテキンといった成分に分けることができます
 
※1活性酸素:原子状態の酸素や電子状態が不安定な酸素分子。生体内では白血球の殺菌作用など多くの生理現象に関与する。細胞を直接的あるいは間接的に傷つけ、老化の一因をつくる
「大辞林」より
活性酸素と戦うポリフェノール
 
体の中に入った酸素の数%は、活性酸素という物質になってしまいます。活性酸素は体内でさまざまな物質を変化させ(これを酸化といいます)、動脈硬化、ガン、アレルギー、胃潰瘍などの病気の原因にも。
こうした活性酸素の害を防いでくれるのが、カカオマスポリフェノールをはじめとした「抗酸化物質」と呼ばれるものなのです
 
血管と血液を健康に保つポリフェノール
 
最近よく聞く動脈硬化という言葉。
原因として「コレステロールが血管に詰まる」という言い方がよくされますが、これは活性酸素によってコレステロールが血管に詰まりやすい形に変えられてしまっているのです。ここで注目されているのが、カカオマスポリフェノール(CMP)です。
 
カカオマスポリフェノールは血管にコレステロールがつくのを防いだり、コレステロールの酸化を遅らせ、コレステロールが悪玉となるのを抑えるので、動脈硬化を防ぐ物質の一つとして挙げられています。さらにカカオマスポリフェノールは、血液自体をドロドロ状からサラサラにするという作用でも注目を集めています
 
2段階でガン細胞を抑えるポリフェノール
 
活性酸素は細胞を傷つけて正常な機能を失わせてしまい、傷ついた細胞は発ガンを促す物質の働きでガン化してしまうことも。
ところがポリフェノールは、細胞が傷つけられるのを抑えたり、すでにガンになってしまった細胞の増殖を抑える働きのあることが実験で明らかにされています。 
さらには、体内でガン発症を抑える役割のある特殊な細胞を増やしたり、その細胞を活性化させる働きがあることも示されています
チョコレートポリフェノールはストレス社会の常備品
 
カカオマスポリフェノールはストレスにも効果を発揮。あらかじめポリフェノールをとっておくと、ストレスを受けたときの抵抗力が増し、ストレスを感じてもダメージを弱められることが実験で示されています。そういえば、ちょっと疲れたとき、気分転換したいとき、ふとチョコレートを食べたくなることがありますよね。もしかすると、体はそのことを知っているのかもしれません



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ココアバター?

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ココアバターとは
 
チョコレートパッケージを見ていると、「原材料」の表記に「ココアバター」というものを見かけますよね?ココアバターはカカオ豆に多く含まれている脂肪分です。脂肪分を構成するのは脂肪酸ですが、ココアバターには、主に3種類の脂肪酸が含まれています。なかでも最も多いのが「ステアリン酸」。ステアリン酸は脂肪酸のなかでも飽和脂肪酸という変質しにくい(腐りにくい)特徴を持つ脂肪酸の一つなのです。 
このステアリン酸を多く含むココアバターこそが、チョコレートの長期保存に重要な役割を果たしているのです。
チョコレートも保存食の一つとして非常用袋に入れてみてはいかがでしょうか? 
 
ココアバターが演出する食感
 
なめらかな口どけ感はチョコレートの大きな魅力です。
あの独特の食感は、ココアバターの不思議な性質によるもの。
室内に置いておくと軟らかくなるバターと違って、ココアバターは室温(20〜23℃)以下では固く、室温より高くなると急に溶けてしまう性質をもっています。
チョコレートにはココアバターが沢山入っています。
そこで、室温ではパリンと割ることができるほど固いのに、口に入れた途端、なめらかに溶けていきます。 
 
ココアバターの結晶が美味しさの決め手
 
ココアバターは固まると結晶ができまるのですが、実はこの結晶を上手に作ることが、おいしいチョコレートを作る秘訣なのです。
ココアバターの結晶を作るということは、チョコレートレシピによく出てくる言葉「テンパリング※1=調温」にかかっています。 ※1テンパリング
ココアバターの結晶は、固まらせる条件によって6つのタイプに分かれますが、市販されているチョコレートは、より一層のおいしさをひき出すために、テンパリングの際に微妙なプロセスを経て生まれたV型という理想的な結晶から作られています



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チョコレートの原材料、カカオ

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 チョコレートの原材料、カカオ
 
 カカオ樹の秘密
 
 カカオの木は南アメリカを原産とするアオギリ科の常緑高木で、平均気温27℃、年間降雨量1300mm以上という高温多湿な地域でしか生育しない植物です。
この条件にあてはめると、赤道の南緯・北緯20度以内、海抜300m以下の低地でしか栽培できません。幹や太い横枝に1年で1万もの白や薄桃色の花を咲かせますが、その中で果実となって成熟するのは10〜50個。硬い殻でおおわれた実のなかに白い果肉に包まれてカカオ豆が入っています。
 
カカオ豆は産地によって違いがあります。その違いは木の品種、栽培する土地の気候や土壌、カカオ豆の発酵方法などによります。各地域に適応するなかで、カカオ豆の色もパナマ運河より北のものは白く、南のものは紫がかった色になるなど、いくつかの品種に分かれていったのです。
カカオ豆たっぷりのチョコレート
チョコレートの主原料であるカカオ豆は、大きさはそら豆ぐらいの大きさです。
50gの板チョコの場合、約27〜28粒のカカオ豆が使われています。
カカオ豆で注目されているのが、ポリフェノールです。カカオ豆1粒に含まれているポリフェノールは約14〜15mg。板チョコ1枚にはおよそ400mgのポリフェノールが含まれていることになります。
チョコレート以外にもワインや緑茶など、ポリフェノールを含む食品が注目されています。
 
カカオ豆の出来る国
カカオ豆を最も多く生産している国はアフリカ西部のコートジボアール。
生産量は年間100万トン以上です。これに続くのがインドネシアとガーナで、ともに年間約40万トン。地域別にみると、アフリカが全生産量の60%近くを占め、2番目はアジア・オセアニア。カカオの起源地とされている中南米は3番目です。
カカオを生産している国は全世界で約40カ国ありますが、生産量のおよそ70%は上位5カ国で占めているのが特徴です。
食物繊維、たっぷりカカオ豆
 
カカオ豆は食物繊維が豊富な食べもの。ロースト(焙煎)したカカオ豆に含まれる食物繊維の割合は全体の約20%。これは切り干し大根(約18%)、納豆(約10%)よりも高い数値です。
カカオ豆の食物繊維の特徴は、ほかの食材にはあまり含まれていないリグニンが約半分を占めていること。
リグニンには便通の改善や、胆汁酸・発ガン物質の吸着などの働きがあると言われています。50gの板チョコ1枚には約2gの食物繊維が含まれています。
 
チョコ? 冬チョコ?
 
カカオ豆の産地によってココアバターが溶ける温度は微妙に違います。
その差はわずかですが、溶けにくい東南アジア産、溶けやすい南米産、その中間の西アフリカ産といった具合です。これらの違いは産地の気候に関係しています。
そこでこの微妙な違いを活かして夏場は溶けにくい東南アジア産のココアバターを、冬場は溶けやすいブラジル産のココアバターを使って、それぞれの季節に適したチョコレートを作ることができます



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チョコレート千・一・

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チョコレート千・一・
 
神様の食べ物だった?
 
カカオは学名「テオブロマ・カカオ」といって、「テオブロマ」はギリシア語で「神の食べもの」という意味です。
西暦250年〜900年頃まで現在のメキシコあたりに栄えたマヤ族は、カカオの木をその色から人間の血液をイメージし、神聖なものとして崇めていました。
当時は王様や貴族といった人々しか食べたり飲んだりすることができませんでした。 神聖に思われていた様子やその素晴らしいおいしさが、カカオをそのような名前にさせたのでしょう。
ちなみに「テオブロマ・カカオ」の名付け親は、植物学者のリンネという人で、1753年に名付けられました。
 
ヨーロッパのカカオとの初顔合わせ
 
1528年、スペイン人のコルテスが兵士を率いてアステカ王国(現メキシコ)を征服、スペイン国王カルロス一世にチョコレート(カカオ豆)を献上したのが最初とされています。しかし、ヨーロッパ全体に普及しはじめたのは17世紀に入ってからのことです。
この頃のチョコレートは、貴族の間で贅沢な「飲みもの」として愛好されていました
 
日本のカカオとの初顔合わせ
 
日本で初めてチョコレートが製造販売されたのは1878年のことです。当時、新聞広告には新しい西洋菓子として「猪口令糖」という表現が見られます。このときは輸入されたチョコレートを加工して作ったものでした。
1918年、はじめてカカオ豆からの一貫製造が始まり、明治製菓も1926年からチョコレート製造に参入しました。日本ではこの頃からチョコレートは広まっていったのです。
 
初めてチョコレートにふれた日本人
 
日本で初めてチョコレートを見た人は誰でしょう!? 1613年、支倉常長ら慶長使節団の一行は太平洋からメキシコを経てヨーロッパを目指しました。この頃はカカオ豆がヨーロッパに輸出され始めた時期でもあり、記録には残っていませんが、彼らが日本人ではじめてチョコレートを味わった可能性が高いとされています。
文献に残っているものとしては、1873年に岩倉具視ら十数名の遣欧使節のほか、1797年に長崎を訪れた京都の蘭方医の綴った資料にチョコレートに関する記述が見られます。
 
日本板チョコ33枚 VS ?板チョコ200枚
 
日本人が1人あたり1年間に食べているチョコレートの量はおよそ1.7kg。これは、50gの板チョコ約33枚分になります。
世界一はスイスで、1人1年間に食べる量はなんと約10kgこれは板チョコで約200枚になるのです!スイス以外でも、ヨーロッパの特に北の地方ではチョコレートをたくさん食べているというデータがあります。
この数値にはケーキなどに使われるチョコレートやチョコレートドリンクも含まれていま
 
日本のバレンタインデーとチョコレート
 
1936年に神戸の洋菓子メーカー、モロゾフがバレンタインデーにちなんで英字新聞にチョコレートの広告を載せたことが始まりです。1958年に東京の新宿伊勢丹でメリーチョコレートがバレンタインデーの贈り物用にチョコレートを発売しましたが、、売れ行きは今一つだったようです。
2年後には森賊製菓が新聞広告を出しました。
各社でバレンタインデー用商品を出したり、売り場で・用のコーナーを設置しはじめたのは1976年頃のことです。
 
長寿の秘訣
 
1997年8月、当時、長寿世界一だったジャンヌ・カルマンさんというフランスの女性が122歳で天寿をまっとうしました。
カルマンさんの伝記を書いている作家のロバン氏は、彼女の長生きの秘訣についてこう語っています。
「彼女は1週間に2ポンド(約900g)のチョコレートを食べて、オリーブオイルで肌を磨き、100歳になるまで自転車に乗っていた……」。
 
代用チョコレート?
 
第二次世界大戦中、日本にカカオ豆が輸入されなくなった期間がありました。
そのときに考案されたのが、ユリの根やサツマイモを原料にした「代用チョコレート」です。
終戦後はイモのでんぷんや薬用のココアバターから作られたココアから代用チョコレート(グルチョコ)が作られたことも(グルはグルコース=でんぷんのこと)もありました
 
雪山で遭難者を救った、本当話
 
1992年2月、ヒマラヤ山中で遭難したひとりのオーストラリア青年が42日ぶりに奇跡的に救助されました。この青年の命を救ったのは、雪と1個のチョコレートでした。登山家・医師の今井通子さんはこう語っています。
 
「チョコレートを山に持っていく理由は、まずその小ささ。そしてカロリーが高く、甘い。山を登るときには、なるべく荷物は軽くして、食べ物は高カロリーのものを持っていくということが大事です。」
 
ミルクチョコレート誕生話
 
カカオとミルクの組み合わせを考案したのはイギリス人のスローンという人で1727年のことだと言われています。
しかしそれは当時秘伝として人から人に伝えられ、長い間世に出ることはありませんでした。
その後、1876年にスイス人のダニエル・ピーターが、カカオペーストとミルク、砂糖を組み合わせる方法を独自に考案し、ミルクチョコレートを完成させました。これがきっかけとなって、ミルクチョコレートは世界に広がっていきました。



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posted by 陽太郎 at 20:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | ┣■チョコレート

2006年01月24日

チョコレートとココアの歴史

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 チョコレートとココアの歴史 (長文です(^^ゞ )
〜板チョコは、僅か100年前に出現〜
◆カカオ豆事始め
カカオ樹の原生地は中南米
コロンブスのアメリカ大陸発見によって、カカオ豆はスペインに持ち帰られた(1494年)と伝えられていますが、当時はカカオが何に用いられているものか解らずに、その価値は認められてはいなかったといわれています。
現在でも野生樹が見られます
当然のことですが、それよりずっと以前から南米ではカカオの樹が野生していました。ブラジルのアマゾン河流域やベネズエラのオリノコ河畔には野生樹が見られますが、この地方がカカオ樹の原生地といわれています。やがて遊牧インディアンの根拠地の移動に伴って、カカオ樹は中央アメリカから西インド諸島に拡がったものだろう考えられています。
インカ、マヤでは、カカオが栽培されていました
コロンブス以前に南米ではインカ種族が相当高い文化をもって栄えていましたし、メキシコ地方の原住民たちも灌漑施設などを備えて発達した農業を営んでいました。王族は広大な屋敷に住み、農作物を年貢として献上させ、織物などもみごとなものが今も残されています。
パナマ地峡に住むマヤ族もコロンブスの時代、既にカカオを栽培していて、年貢にカカオ豆を徴収されたことが絵画に残されています。
1519年にスペインがフェルナンド・コルテスを隊長としてメキシコに遠征させた時、はじめてカカオ豆の価値と用法がわかったようです。
貨幣として通用されていたカカオ豆
カカオ豆は貨幣として通用されていて(原住民1人1日の賃金がカカオ豆100粒)、また飲料(チョコラートル…「にがい水」)として用いられていました。火で焙って石臼ですりつぶしドロドロの液状にしたものにバニラや胡淑などで味付けして飲んでいましたが、高価なものなので王族や金持でなければ容易に飲めませんでした。王族や金持ちたちは1日に50杯以上も飲んだそうです。
 
◆ヨーロッパでは
1526年、カカオ豆がヨーロッパに現われた最初です
先述したスペインのコルテスは帰国の時にカカオ豆を持ち帰り、当時の皇帝カール5世に献上しました(1526年)が、これがチョコレートおよびココアの原料としてのカカオ豆がヨーロッパに現われた最初です
最初はヨーロッパ人の嗜好に合わなかった
しかしカカオ豆だけの原料では飲み物としてヨーロッパ人の嗜好に合わなかったので、砂糖を入れて甘くして飲むようになって、大いに珍重されるにいたりました。
スペインに輸入された当時は、王候・貴族・豪商の間だけで用いられて、スペイン上流社会に独占された飲みのもでした。その後オランダの海賊船にスペインの積荷が掠奪されてカカオ豆がオランダ人の手に渡ったり、イタリア人がスペインからカカオ豆を持ち帰ったり、またフランスに伝わったりしてヨーロッパ各地に広まり出したのです。
チョコレート・ハウス?
フランスは1660年に西インド諸島のマルテニック島にカカオを栽培して、カカオ豆が次ぎ次ぎとヨーロッパに輸出されるようになったことで、スペインのカカオ豆独占の夢は破れ去りました。イギリスでも街の喫茶店でチョコレートを飲むようになり、「チョコレート・ハウス」が出来るようになりました。
摩可不思議の秘法とされた製法
しかし当時はまだ製法の技術が未熟で、手工業の域を出ず摩可不思議の秘法とされていたのです。その後フランスのデュボン博士によって医薬としての効能が優れていることが発表されて栄養薬品的にも見直されるようになりました。
アメリカでは独立戦争の前後にチョコレートが創製され、今日の世界一の産業となる基礎を築きました。
ココアをはじめてつくったバンホーテン社
1819年にアレキサンダー・カイラーがチョコレ一トの生産を機械化したのを皮切りとして、1827年にスッチャードがはじめて混合機を造りました。1828年にオランダのバンホーテン社がカカオ豆に含む三分の二の脂肪(カカオバター)をしぼりとる方法の特許を取得します。
板チョコの登場
これをチョコレートパウダーといって、現在の私たちのいうココアをはじめてつくったのです。この方法でココアをつくると副産物としてカカオバターが出ます。カカオ豆の皮をとったカカオニブをすりつぶしたチョコレート、粉糖、カカオバターを混ぜると板チョコが出来ます。
このようにして今日世界の菓子界に覇をなした板チョコは、僅か100年前に出現したのです。1876年にスイスでミルクチョコレートがつくられ、チョコレートの消費は一躍多くなりました。
ゴールドコーストは総産額の過半数
カカオ樹はセイロン、ジャワ、西アフリカヘも移植されました。とりわけ西アフリカの旧ゴールドコースト(ガーナ)は、イギリス本国のチョコレート業者の資金的バックもあって、政府当局の農業技術の指導、カカオ園開墾の助成、カカオ栽培拡張上必要なあらゆる手段が講ぜられ、西アフリカの生産は世界の総産額の過半数を占めるにいたりました。
戦争中は輪出の困難・カカオ園の手入れ困難とにより世界的に減産となりましたが、戦後の急速なチョコレート・ココアの消費増進に応ずることが出来なくて、カカオ豆の値段が急激に騰貴したこともありました。
減産がチョコレートの研究に拍車をかけた?
しかしこれがかえってチョコレート工業の研究に拍車をかけることになって、カカオバターに代るハードバターなどに成果を見ることになります。
その後カカオ豆の増進をはかり、価格も正常に復するようになったのですが、カカオ豆生産国と消費国との間にはその主張になお大きな開きがあり、国連による価格の協定取決めに至るまでには時間がかかるでしょう。
 
◆日本では
日本では、「風月堂」が最初のチョコレートを製造
日本では、明治初年に「風月堂」がチョコレートの製造をやったのがはじめてのようです。明治6年(1873)に岩倉具視を代表とする使節団がパリを訪れた時、日本人としてはじめてチョコレート工場を見学したという記録が残っています。その後明治後年まで少量ずつですがチョコレートの輸入はつづけられました。
日本でも受け入られなかった?
しかし日本人の嗜好に合わなかったり、値段が高かったりしたために一般大衆の受け入れるところではなく、僅かに一部階級の需要を満たす程度に止まっていました。
しかし明治末から大正にかけてようやく日本人の嗜好の変化があらわれ、国産のチョコレートが市販されはじめました
森永商店の登場
明治32年8月、森永商店がクリームチョコレートの製造販売を開始し、次いで大竹商店や後藤商店等も加工販売したが、当時、売れ行きはいずれも僅少でした。明治36年森永が大阪でおこなわれた第5回内国勧業博覧会にチョコレートクリームを出品していますし、42年3月には板チョコレートの「1/4封度型」を製造販売したのが日本最初の板チョコの生産でした。
また明治43年になると、芥河洋造氏が米国より帰国、日米堂芥河商店の名でチョコレート菓子の製造を始めました。しかしこの頃の原料はすべて輸入ビターで賄われ、被覆用の原料(ビターチョコ、スイートチョコ)やカカオバターを輸入、または輸入元より仕入れて適宣に処方し、加工していたに過ぎませんでした。
森永製菓・明治製菓が大規模な設備を導入
大正7年6月森永製菓がアメリカからカカオ豆よりの一貫作業機械を輸入し、おくれて大正15年明治製菓もドイツから大規模な設備を導入して製造を開始したのですが、これより先、大正6年から15年までの間に、中小のチョコレートメーカーも関東、関西にわたって10数社が創立、日本のチョコレート産業はようやく活発となっていきました。
戦後までチョコレートの生産高は微々たるもの
しかしカカオ豆の輪入統計から見れば、この頃のチョコレートの生産高は微々たるもので、大正から第二次大戦までの昭和15年頃にかけてはカカオ豆の消費は年間500トンから1,000トンくらいのものでした。
戦前は台湾およびパラオ諸島においてもカカオ樹の移植栽培が試みられたのですが、成果がでないうちに大戦となってしまったのです。
カカオ豆も戦時中は輸入は無くなり、昭和13年に設立されたチョコレートの統制組合も19年には解散して、僅かに軍が南方占領地帯から運んできた数十トンのカカオ豆で、技術の保存をはかっていました。
伸び続けるチョコレート
戦後は駐留軍によって永い間忘れ去られていたチョコレートの味を再びよびもどす動きがおこって、昭和24年9月には日本チョコレート工業協同組合、および25年3月にはチョコレート原料対策協議会(後の日本チョコレート・ココア協会)が創立されて、カカオ豆輸入再開の運動がおこりました。
輸入外貨割当に成功したことで、砂糖の裏付配給や工場設備の復興等も年を追って推進され、戦後の食生活の洋風化の波に乗って大衆のチョコレートに対する需要は急テンポで伸びていきました。
現在では、カカオ豆の輸入は戦前の30倍、すなわち年間3万トン以上に達し、その生産高は菓子全体の20%を占め、なおまだ伸び続けています。




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